Rabbi Zelig Pliskin 著 Conversations with Yourself の第66章から
抜粋
怒りを増大させる独り言と怒りを解放する独り言
怒りの頻度にかかわらず、怒りに繋がる態度を直し、そもそもの怒りを防ぎ、怒りがこみ上げてきたら解放するような態度を身につけることができる。怒りやすい人にとっての究極の解決は怒りの解毒剤となる肯定的性格を習得することである。
その際に状況をどう見るかの鍵となるのが独り言である。怒りを増大も解放もするからである。気に入らないことを誰かにされてもその人を好意的に見れば、その人をそれほど責めることはない。その人のせいではないと自分に言い聞かせることもできるし、善意とは違ったものになってしまったのかもしれない。いずれにしても、全体像を見ることはできない。したがって、すべてをいい方に解釈する態度を習得した人は逆の態度の人ほど怒ることはない。
怒る人はため込みやすい。誰かに言われたりされたりして気に入らなかったことを自分に言い続ける。そしてそのことを考えれば考えるほど怒りは増し、収まらなくなるということになるのである。忍耐ある人はそうでない人ほど怒らない。両者の独り言も反対のものになる。独り言次第で忍耐強くなるかどうかも左右され、怒りに繋がる独り言から自分を解放もしてくれる。
感想
すべてをいい方に解釈するという態度は忍耐力を高め、怒りに対する免疫をつけるのにとても有効であることを、少し前から試みているアファーメーションで確認しています。何にあるいは誰かに対して怒りがこみ上げてきそうになったら、一種の先制攻撃としてヘブライ語の有名な言葉 גם זו לטובה (‘This too is for the good’) あるいは גם זה יעבור (‘This too will pass’) と心の中であるいは小声で自分に唱えるのです。これは日常生活で遭遇する細々したことに対してだけでなく、人生の荒波に遭遇した場合でも自分自身に言い聞かせるようになった言葉です。こうすることで、人生全般に対するものの見方も非近視眼的になり、以前よりはるかに心の平安も保てるようになってきました。
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