ハシディズムの新年とされるユダヤ暦キスレヴ月19日の始まりとなる一昨日の晩に聞いた講演のひとつで講演者であるハバド派のラビが講演の最後にハシディズム音楽の歌詞なしの曲を口ずさみ始めそれに合わせて聴衆皆が一緒に歌い続けるという感動的な場面に遭遇し、今でもその余韻に浸っています。勿論、私も一緒に歌い、精神的な高揚を強く感じ、音楽の持つ精神的効果を身を持って再認識しました。
タルムードといった古典文献の学習だけではなく音楽や踊りを通してのユダヤ教へのアプローチをハシディズムが唱えたのも今では直感的に理解できます。自分で歌っている時でも上手い歌手が歌うのを聴いている時でも心が高ぶるあまり涙することすらあるぐらいです。東欧の物悲しい短調の旋律は日本人の心にも深く響くはずです。
ハシディズム音楽の歌手として私が個人的に一番気に入っているのが Lorin Sklamberg で、今彼のアルバム2つを聞き返し、高揚感に浸り続けています。歌は伝統的なアシュケナジ式発音によるヘブライ語とイディッシュ語によるものです。
前者からは1曲が、後者からは2曲が以下のようにユーチューブでも聴くことができるようですので、興味がおありの方は是非聴いてみてください。
なお、ユーチューブのビデオは MP3 に変換ダウンロードするための無料ウェブサイトがたくさんあります。個人的には以下がお勧めです。
カテゴリー: ユダヤ民俗音楽