Rabbi Zelig Pliskin 著 Taking Action の第24・25・26・28章から
抜粋
行動に移している自分を心に思い描く
まだ行動に移せない場合は、自分がしたいことを行動に移している自分を思い描いてみる。こうすることで、まだ実際には行動に移す気分になれない場合でも自分の心の準備をしていることになる。心に思い描くことは心の中でのリハーサルになり、行動に移すための時間を短縮できるようになり、心の抵抗を克服する助けにもなる。心に思い描いたことはそれを実際に行動に移したかのように記憶される。
できないことではなくできることに焦点を合わせる
自分のできないことに焦点を合わせてしまう人がいるが、そうすることで欲求不満や落胆を感じ、それが実行の妨げとなる。できないことに焦点を合わせてしまうと、できることに考えが回らなくなってしまう。できることに焦点を合わせることで、より多くのことが実行できるようになる。何に焦点を合わせるかで人生の質も変わり、幸福感を経験できるかどうかやどれだけ実行できるかも左右される。
まずは始めてみる
行動に移す際に最も困難なことは始めることである。慣性という物理の法則は人間にも当てはまる。だが人間は静物とは異なり自分で考え行動に移す選択をすることができる。体は物理の法則に従うようになっているが、心には行動に移すという自由意思がある。何事でも始めは特別な努力を要すると自覚することで始めるのがずっと容易になる。この努力が必要なのは始めだけである。行動に移すのは常に現在においてである。全人生でしてきたことはすべて現在という瞬間になされたことである。このことを心に留めておくことで再び今始めることが容易になる。
大きな仕事は少しずつ
大きな仕事に直面すると圧倒されてしまい始めたくなくなるものである。解決法は一度に少しだけすることである。どんなに大きな仕事でも少しずつしかできない。一度にひとつの瞬間を生きるように、一度にひとつの瞬間しか行動に移すことはできない。大きな仕事でも細かく分けてしまえば心も楽になる。大きな仕事には忍耐が必要である。多くの小さな行動が積み重なってできるものである。だが一度にできるのは小さなひとつのことだと考えれば、実行が容易になる。そしてひとつひとつの小さな行動を楽しんでやれるようになれば、仕事全体は忍耐ではなくなる。大きな仕事でも完成後に振り返ってみれば、一度には常に小さな行動がひとつだけだったことが分かる。
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